XLOOKUP関数は、Excelの新しい検索関数で、従来のVLOOKUPやHLOOKUPの上位互換です。柔軟な列方向・行方向検索、エラー処理、逆方向検索にも対応しており、より直感的に使えます。
コピペしてすぐ使える
=XLOOKUP(
上のコードをコピーして、後ろに 検索値, 検索範囲, 戻り範囲 などを追加して使います。
構文と引数の意味
=XLOOKUP(検索値, 検索範囲, 戻り範囲, [見つからない場合の値], [一致モード], [検索モード])
- 検索値:検索したい値(例:”P001″)
- 検索範囲:検索対象の列または行(例:A2:A100)
- 戻り範囲:返したい値のある列や行(例:B2:B100)
- [見つからない場合の値]:見つからなかったときに返す値(例:”該当なし”)
- [一致モード]:完全一致(0)、近似一致(-1や1)
- [検索モード]:検索方向を指定(1=上から、-1=下から)
使用例
=XLOOKUP("P001", A2:A100, B2:B100, "該当なし")
A列にある「P001」を検索して、B列から対応する値を返します。該当しない場合は「該当なし」と表示されます。
よくあるエラーと対策
エラー | 原因 | 対策 |
---|---|---|
#VALUE! | 引数の型が一致していない | 検索範囲と戻り範囲のサイズ・並びを一致させる |
#N/A | 検索値が見つからない | [見つからない場合の値] を指定する |
#NAME? | 関数が存在しない古いバージョン | Excel 365 または Excel 2021以降で使用 |
応用テクニック
- 逆方向検索(下から上へ)
=XLOOKUP("P001", A100:A2, B100:B2, "該当なし", 0, -1)
- 数式と連携(例:IFやIFERRORと組み合わせる)
=IFERROR(XLOOKUP("P001", A2:A100, B2:B100), "エラー")
関連関数
- VLOOKUP:古くからある縦方向検索関数(柔軟性は低い)
- INDEX + MATCH:複数条件に対応可能な柔軟検索
- FILTER:条件に一致する複数行を抽出可能(Excel 365)