IFS関数は、複数の条件に応じて異なる結果を返したいときに使う関数です。入れ子のIFを使わずに、シンプルな構文で複数条件を処理できます。
コピペしてすぐ使える
=IFS(
上のコードをコピーして、後ろに 条件1, 結果1, 条件2, 結果2… のように続けて使います。
構文と引数の意味
=IFS(条件1, 結果1, 条件2, 結果2, ..., 条件n, 結果n)
- 条件:判定したい条件式(例:A1>=90)
- 結果:条件が成立したときに返す値(例:”優”)
使用例
=IFS(A1>=90, "優", A1>=70, "良", A1>=50, "可", A1<50, "不可")
A1の点数に応じて、「優」「良」「可」「不可」を表示します。
よくあるエラーと対策
エラー | 原因 | 対策 |
---|---|---|
#N/A | どの条件にも一致しなかった | 最後に TRUE を入れてデフォルトの結果を指定 |
#VALUE! | 条件と結果がペアになっていない | 条件→結果の順番が崩れていないか確認する |
応用テクニック
- 最後に TRUE を使えば、すべての条件が不一致の場合の値を指定できる
=IFS(A1>=90, "S", A1>=80, "A", TRUE, "評価なし")
TRUEを使うことで「それ以外」をカバーできます。
関連関数
- IF:基本の条件分岐
- SWITCH:固定値に応じた処理を簡潔に記述
- IFERROR:エラー時の値を指定