【Excel関数辞典】IF関数の使い方と構文・ネスト・エラー対策(初心者向け)

IF関数は、指定した条件が「真(TRUE)」か「偽(FALSE)」かによって、処理を分ける関数です。点数の合否判定や在庫の有無表示など、日常業務でも頻繁に使用されます。

コピペしてすぐ使える

=IF(

上のコードをコピーして、後ろに 論理式, 真の場合の値, 偽の場合の値 を追加して使います。

構文と引数の意味

=IF(論理式, 真の場合の値, 偽の場合の値)

  • 論理式:TRUEまたはFALSEになる条件(例:A1>=60)
  • 真の場合の値:条件がTRUEのときに返す値(例:”合格”)
  • 偽の場合の値:条件がFALSEのときに返す値(例:”不合格”)

使用例

=IF(B2>=60, "合格", "不合格")

B2セルの値が60以上なら「合格」、そうでなければ「不合格」と表示します。

よくあるエラーと対策

エラー原因対策
#NAME?関数名や引数のスペルミス関数名が正しいか、文字列は「”」で囲まれているか確認
#VALUE!論理式が不適切比較式にセル参照や数値を正しく使っているか確認

応用テクニック

  • IF関数の入れ子(ネスト)で多段階判定:

=IF(A1>=80, "優", IF(A1>=60, "良", "不可"))

  • ANDOR 関数と組み合わせて複数条件をチェック:

=IF(AND(A1>=60, B1="○"), "合格", "不合格")

関連関数


  • IFS:複数条件を簡潔に分岐できる関数(Excel 2016以降)

  • AND / OR:複数条件を組み合わせるための論理関数

  • IFERROR:エラー時の代替処理に使える補助関数