IFERROR関数は、数式でエラーが発生したときに代わりの値を返す関数です。#DIV/0! や #N/A などの表示を防ぎ、見やすいシートを作る際に便利です。
コピペしてすぐ使える
=IFERROR(
上のコードをコピーして、後ろに 計算式, エラー時の値 を追加して使います。
構文と引数の意味
=IFERROR(値, エラー時の値)
- 値:通常処理する数式や関数(例:A1/B1)
- エラー時の値:エラーが出た場合に返す値(例:”計算不可”)
使用例
=IFERROR(A1/B1, "計算不可")
セルB1が0のときにエラー(#DIV/0!)になるのを回避して「計算不可」と表示させます。
よくあるエラーと対策
エラー | 原因 | 対策 |
---|---|---|
#DIV/0! | 0で割ろうとした | IFERRORで代替表示を設定 |
#N/A | VLOOKUPなどで値が見つからない | IFERRORで「なし」や「0」などに変更 |
#VALUE! | 文字列など無効な値を使った | IFERRORで処理を安全に |
応用テクニック
- VLOOKUPと組み合わせて使う:
=IFERROR(VLOOKUP("P001", A2:C100, 2, FALSE), "見つかりません")
検索で値が見つからないときに「見つかりません」と表示できます。
関連関数
- IF:条件によって処理を分ける基本関数
- ISERROR:エラーかどうかを判定(旧来式)
- IFS:複数条件を簡潔に分岐できる